読書ログ 『勝間式 生き方の知見』
勝間和代さんをご存知でしょうか?
今から十数年前、「カツマーブーム」と呼ばれる一大ブームが起こりました。当時、新卒で就職して数年、仕事は充実しているけれど長時間労働をこのまま続けられるのか?という不安を感じていた私(及び私のようなビジネスパーソン)は「勝間本」に飛びつきました。
一番有名なのはこちらでしょうか(今だとKindle unlimitedで読めますね)
公認会計士二次試験を最年少19歳で合格、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立といった煌びやかな経歴を持つ勝間さんが執筆された「年収10倍アップ」というキャッチーなタイトル。読みました。そして簿記を勉強しました(試験は落ちました(何やっとんねん)でも電卓の計算は早くなりました。あと貸借対照表、損益計算書の概念は理解できて数字を読めるようになって今株式投資に役立ってるので無駄じゃなかった)
こちらも読みました。「生き方を選ぶ(選べる)」という意識に変わったきっかけが勝間さんだったかもしれません。今読むと結構「イキってる」ところもあるけど、当時の社会情勢を鑑みると、まあこういうこと言いたいなら、こう書くわなぁ…と思います。勝間さんの性格もあると思いますが、当時これくらいはっきり言ってくれる人っていなかったのでね。きっと勝間さんなりの危機感とか親心とか、そういう気持ちだったんじゃないかと思います(たぶん風当たり強かったんじゃないかな…私はこういう本を世に出してくれて有り難かったです。勝間さんありがとうございます)
こちらもKindle Unlimitedで読めますので、興味がある方はどうぞ。
そして、私が一番影響を受けたのはこちらの本でした。「起きていることはすべて正しい」がスタートでありゴールとして現実を受け止める、そして行動を変えたところから、少しずつ人生が良い方向へ動いていったように思います。
いわゆるブームの後には必ず反動が来るものですが、勝間さんのすごいところは、その後もコツコツと断捨離、家事、ダイエットなどご自身の生活の中でトライ&エラーを繰り返し、その度に本を出版されてアウトプットを続けていらっしゃるところです。
勝間さんのキャリア的にはこういう分野が本業だと思うのですが(ちなみにこの本、めちゃくちゃおすすめです!iDeCoとNISAの違いが分かったら、商品選ぶ前にこの本読んで欲しいです)
とにかく幅広く、興味を持つ→調べる→やってみる→学びを得る→本にまとめる、ということを複数の分野でされていることがすごいです。
そして今回発売されたのが、タイトルのこちら(前置き長かった!)
勝間さんがトライ&エラーを繰り返す中で得た知見の集大成。働き方、人付き合い、物事の捉え方、健康、お金などの知見を7つの分野にまとめて紹介されています。
全7章の中身はこちら。
1章 新しい可能性に投資しよう 自己革新の知見
2章 自分も相手も気持ちよく コミュニケーションの知見
3章 メンタルブロックを外そう コントロール思考の知見
4章 短時間労働で成果は出せる 仕事の知見
5章 収入に上限はない お金の知見
6章 体力はお金より仕事より大事 人生百年時代の知見
7章 完璧を目指さない 幸福度アップの知見
どこが刺さるかは人によって違ってくると思いますが、どこから読んでも役に立つこと間違い無しです。
私は3.4章が特に刺さりました。
「1分1円、1日1000円(睡眠時間除く)、1ヶ月3万円、1年36万円をどうやって使うかを考えるのがタイムマネジメント」という考え方は面白いなと思いましたし(知見15)、「早めに行動すればするほど時間価値は高まる、やるかやらないか迷ったら、やる」(知見31)は今の自分に欠けているとハッとしました。コロナ禍だから…緊急事態宣言中だから…と後回しにする思考に陥りがちで、本当に自粛するべきなのか、自粛を言い訳にして行動を後回しにしているのかは、自分の中でしっかり区別をしないといけないな、と思いました。
日々もやもやしている人、人生に行き詰まっている人に特におすすめしたい本です。『起きていることはすべて正しい』で私が救われた考え方が、現代向きにアップデートされていると感じました。
全てを取り入れることはできなくても、例えば55個の中の3〜5個くらいを自分の生活に取り入れることだけでも、すぐにプラスの効果が得られる内容だと思います。「どこを切り取っても行動に結びつけられる」というのが、実践家の勝間さんらしいと思いました。
勝間さんが主催している勝間塾、実はずっと気になってて…
って「迷ったらやる」って15行前くらいに書いてあるやん!と自らにつっこみ、たった今入会手続きを済ませてきました!(ずっとって何年?10年?長いわ!)なんかね、すごい楽しそう!もっと早く入会しとけばよかった!
また気づきなどあればシェアしたいと思います。