どんな店にしたいか決めたらやること その2・お店の数字を徹底的に把握する。
スタッフがいて、商品を仕入れることが出来、商品を並べてお客様をお迎えする場がある。
これは「当たり前」のことではありません。
人件費、設備費、広告販促費、仕入れのための商品代金、その他もろもろ、店舗運営にはお金がかかります。チェーン店なら、本部でかかっている費用も賄わなければなりません。
利益=売上ー経費>0
つまり利益を残さなければ、お店は存続できません。
どんな店にしたいか決めたらやること、その2は、
「自店の『数字』を徹底的に把握すること」です。
その2、というか、現実にはその1と並行してやることになるかと思います。
【損益計算書】
店の成績表です。過去1年分くらいは分析しましょう。
年間、半期、四半期、単月でどのくらい利益が出ているのか。
そして、自分の店の「損益分岐点売上高」は必ず把握しましょうね。
※限界利益率=固定費÷売上
※固定費を出しづらい場合は、近似値として人件費・設備費・広告販促費を固定費とみなして計算してみるか、1年の中で営業利益が「0」に一番近い売上を仮で損益分岐点売上高とみなしてみる等、「だいたいこのくらい」を把握しましょう。
「売上」は別の帳票で分析できるので、損益では「経費」を重点的にチェック。
「売上原価(仕入原価)」
「人件費」
「設備費(家賃など)」
「広告販促費」
このあたりの数字を抑えておきましょう。
視点は「変化を見る」「構成比を見る」「基準と比較する」の3つ。
【売上】
どういう帳票があるのか、お店によって多少の違いはあると思いますが……
売上額、達成率、前年比、他店との比較(年間、半期、四半期、単月)
客数
客単価
カテゴリー別売上額、達成率、前年比、構成比
時間帯別売上構成比
単品別売上(額、個数)
他に車来店率とか、ディベロッパーからもらえるなら買い回り店舗とか、
データで見られるものは一通り把握しましょう。
なんのためか。
「頑張ったらむくわれる店」にするためです。
前に「店長は旗を刺す役割」と書いたかと思います。
その旗を目指してスタッフは一生懸命頑張ってくれる。
でも、いざその旗にたどり着いたとき、店が赤字だったら?
スタッフの頑張りはまったく無駄になってしまいます。
赤字の店は存続できないからです。
「店長が掲げた目標を達成することが成果になる」ということがとても大切です。
そして、そのためには、数字による裏付けが必要なのです。
店長が立てる目標は、 「数字」がスタートであり、ゴールでなければなりません。
店長が立てる目標とは?次回に続きます。
※オマケ
数字に自信がない(涙)という方には
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