どんな店にしたいか決めたらやること その1・スタッフを知る+自分を知ってもらう。
今日のテーマは、どんな店にしたいか決めたらやること、その1。
【スタッフと人間関係を築く】
ここ何本か、人間関係に関する記事を書きました。
何かをやりたくても、店長って基本的に一人では何もできないんですよね。在庫の発注くらいはできますが、それ、一人で全部品出しできます?出来ませんよね?(その日1日はできても、毎日365日は無理ですよね。)
店長は別にえらくないんです。
ただ店のトップとして、方向性を決めて目標の旗を差すことが役割として与えられているだけのこと。
そして、その役割を果たすためにいくつかの権限が与えられているだけのこと。
店長とスタッフは、根本的なところで「対等」でいなければならないと私は思っています。
対等、というのは、「思ったことは言える」「困ったことは相談できる」「お互いの権利が尊重される」ということ。
まずはスタッフ一人ひとりと、そういう基本的な人間関係を築くことがスタートです。
店長の皆さまに質問です。
・スタッフのフルネーム、漢字で書けますか?
・住んでいるところ、どんな交通手段で通勤していて、どのくらい時間がかかるか把握していますか?
・家族構成は?小さなお子さんや介護が必要な方が家族の中にいる場合は、シフトの配慮が必要な場合がほとんどです。
・学生なら、何年生で、何を勉強していて、将来何を目指しているか知っていますか?店長のあなたが社会人の先輩として、何か出来ることがあるかもしれません。(就職面接の練習とか、言葉づかいとか身だしなみのチェックとか、ね。)
・スタッフの趣味や誕生日を把握していますか?
・社会人経験のある方なら、前職は何をしていたか、学生時代は何を学んでいたか、把握していますか?
ちなみに私は、旗艦店の新店をやったときに、これを把握していたことでものすごく助けられました。
マスコミ対応のためのPR部隊、新人スタッフのトレーナー役、海外のお客様対応係、電話対応(主にクレーム対応!)、客注対応の事務作業・・・など、新店準備期間の半年間で採用したスタッフの中から適任者を見つけて、動機付けして、トレーニングして・・・ということをやりました。採用業務に手が回らなくなったころ、自分で面接したスタッフの中で事務経験がある子に目星をつけておき、新人スタッフ研修が終了するやいなや自分の秘書になってとお願いしたことも(笑)
新店の話は面白い話がたくさんあるので、また別の機会に書きたいと思います。
今は個人情報が~、とか、セクハラ・パワハラが~、とか、いろいろ難しい時代ではありますが、上記のようなことは店長として知っておくべきだと思うし、スタッフは知ってほしいものではないでしょうか。
たとえば、毎年サマソニは欠かせない!というスタッフがいたとして、「セールの時期に連休なんか上げられないよ」と突っぱねる店長と、「シフト厳しいけど、●●さんのいちばんの楽しみだもんね、ここは休みにするから、かわりにこの時期に協力してね」と言ってくれる店長、どちらの店長のもとで働きたいか。
言うまでもなく後者ですよね。
そして、スタッフは、
・あなたがどんな経歴で今の店に来たか知っていますか?
・あなたが店長として「やってほしくないこと」が何か理解してくれていますか?(私の場合は、「うそをつくこと」「思っていることを発言しないこと」「分からないことを質問しないこと」でした。
要するに「なんでも言い合える関係になろうよ!」ということを着任して最初の面談のときに全員に伝えてました。)
・あなたの出身地や趣味、家族・・・などパーソナルなことを一定程度でも構わないので、知っていますか?
(その人がどんな人なのか?分からないで働くのはこわいし、つまらないと思います。)
お互いに興味を持って、お互いを知る。
これがお店づくり、チーム作りの第一歩だと私は思っています。
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