20代の女性店長&マネージャーを応援するブログ

現役マネージャーによる、店長お悩み相談室。悩める新人店長さんはもちろん、マネージャーさんや若き管理職さんのヒントになりそうな記事をUPしております。

店長になりたくない

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今日は、店長を目指している方で、実は「店長になんてなりたくない!」と心の底で思っている方に向けた記事を書きたいと思います。

 

私は新卒でアパレルの会社に入って店舗に配属されました。

肩書は「店長候補者」でした。その会社に入る新入社員は全員「店長候補」です。

店長になるまでは人ではない、ミトコンドリアだと言われ、さっさと店長になれという空気の蔓延する会社で育ちました。社内公募のさかんな会社でしたが、応募条件はすべて「店長以上」。社員は店舗で店長になる以外に道はない。そんな会社でした。

 

そんな中で私が思っていたこと。

「私が店長になんてなれるわけがない。3年くらい勤めたら寿退社するか転職しよっ」

当時、会社の誰にもそんなことは言えませんでしたし、仕事は毎日一生懸命やっていましたが、本気でそう思っていました。当時はほとんどのスタッフが年上で、レジ打ちや品出しも店舗の誰よりも遅く、一生懸命以外にとりえのない新入社員でした。

 

そんな考えですから、仕事は当然受け身です。言われたことをやる、振られた仕事をこなす。一生懸命でしたが、姿勢は受け身でした。求められることを一生懸命やるだけ。売上の数字だってその日の数字しか見ていない。店長になれるわけがありません。

 

「多忙は怠惰の隠れ蓑」の言葉通り、めちゃくちゃに忙しいままに日々を過ごし、1年はあっという間に過ぎました。

 

入社から1年半ほどたったところで、店舗異動がありました。1年半も経つと、店舗の仕事もだいたい出来るようになっていまして、シフトを組んだりレジのトレーナーをやったり売価変更のチェックをやったり、社員ぽい仕事が出来るようになりました。

 

その店に店長以外の社員は私しかいなかったこともあり、「分からないことがあったときはmikaccoさんに聞く」という空気が出来るくらい、スタッフに信用してもらえるようになりました。

 

なぜそうなったのかを振り返って考えてみると、「店長が何もしない人」だったんです。(当時は「店長は私を育てるためにあえて任せてくれているんだ!」とピュアに思っていましたが、今思い返すと本当に何もしない人だった気も…笑)

でも、私がやったことを自分の手柄にしたりはせず、「僕は何もやってないけど全部mikaccoがやったんで大丈夫です笑」とエリアマネージャーに言ってくれるような店長でした。

そして、数字だけはきっちり抑える人でした。店長が気を付けてみている数字を、全部私に教えてくれました。雑談をするように、店舗の状況、問題点、それに対してどうするか?ということを、私にも考えさせながら話してくれる人でした。1日、1週間だけではなく、1か月、四半期、半年、1年という大きい数字を見る習慣を教えてくれたのもその店長です。(なんだよ、めっちゃ良い店長じゃん!)

 

そして、入社丸2年となる春に、私は店長試験に合格し、「店長のポストが空いたら店長できる資格」を手に入れました。

 

それでもまだ、店長になりたいとは思っていませんでした(笑)。

だって社員という立場はとても居心地が良いのです。普段は自分が思う通りに仕事ができて、困ったら店長が助けてくれる。仕事もうまく出来るからエリアマネージャーからも評価してもらえて、店長試験に合格したからお給料もちょっと上がりました。ぬるま湯状態です。

 

そんな時に発動された人事異動。私ではありません。店長が替わりました。

先述した店長の次に来た店長は、「店舗運営を知らない店長」でした。(がーん!)

今になって振り返れば、そう表現するのは酷なのです。本部から現場に戻ってリハビリで店長をやる、という人だったのです。

 

ここで私は初めて、「自分より店舗運営を知らない店長」に出会います。人間の感情というのは不思議なもので、「この人に出来るんだったら、私にも店長出来るんじゃない?」と思うようになりました。

この店長の名誉のために言っておきますと、決して「仕事ができない」人ではありませんでした。本部の仕事のことを教えていただいたり、教えてもらったことがたくさんあります。

さらに言うと、本当に私のほうが出来るのだったら、上司は私を店長にしていたはずなので、「私より店舗運営を知らない」というのも当時の私の驕った考えなのです。

 

そして、(店舗運営的に)頼りない店長の元で半年社員をやり、その年の夏から新人店長として仕事をすることになりました。

その頃には、「店長の仕事は全部出来る」と思っていましたし、「出来ると思うならやってみれば」という気持ちで、自然と店長という仕事を受け入れていました。(「あの店長に出来るなら自分でも何とかなるだろう」とも思っていました笑)

同期で先に店長になった人も身近にいたので、話を聞いて心の準備が出来ていた、というのもあるかもしれません。

 

なお、店長の立場で「店舗運営出来ない店長」と話をすると、普通に「店舗運営出来る店長」でした。社員のときの私が店長の仕事や責任が全部見えていなかっただけでした。

店長と社員の視点の違いは本当に深い溝がありますよ…!

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そして着任した店でやったことがこれです。(つながった!)

 

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ということで、「店長になりたくない」と思っていた新入社員が店長になるまでの話でした。

店長になるまで2年半、辞めるタイミングはいつでもあったと思うんです。(振り返ったら「そんなに我慢しないでさっさと辞めれば良かったのに」と思った瞬間はいくつかある。)でも、「辞めても社会で(ほかの会社で)やっていける自信がなくて辞められなかった」というのが正直な気持ち。

 

それくらい腹をくくれていなかった私の「一生懸命さ」「真面目さ」を活かしてくれた「何もしない店長」には感謝しているし、「出来ない店長(便宜上こう呼びます!)」には申し訳なかったな、もっと(店舗運営以外のことを)教われば良かったな、と思っています。

 

世の中「店長になりたくない」店長候補者、「マネージャーになりたくない」一般社員はたくさんいるのではないかと思います。

今、店長やマネージャーをやっている人たちも、初めからめちゃくちゃなりたくてなった…という人は少数で(そういう人に限ってさっさと本部に行ったりする)、「なんとなくなっちゃった」「嫌だったけど仕方なく」という人のほうがもしかすると多いのではないかと思います。

私もそうだったし。

でも、なってみると、自由だし楽しいし、なって良かったです。

大変なこともあるけど、今年大変だったことが来年には当たり前、再来年には空気以下の存在になっています。それくらいあっという間に成長できます。

成長する=視野が広くなるから選択肢が増える、出来ることが増えるから選択肢が増える、選択肢が増えるから自由になれるということです。自由だから楽しい。

(楽しくない店長は、きっと成長できてないから楽しくないんだと思います。そういう人はぜひ、このブログを読んで成長して、楽しさを味わってみてください!)

 

ということで、今日は「店長へなりたくない」と思っている人たちへのメッセージでした。

 

Zoff