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「べき」を捨てて「たい」を集める

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久しぶりに、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読みました。

 

銀河鉄道の夜』は、実は完結していません。完成前に作者が亡くなったため、推敲中の原稿を元に研究が進められ、現在発行されている形に落ち着いています。

私が持っている『銀河鉄道の夜』は、その1歩前の物語です。さらに前だと「ブルカニロ博士」という、今の版では出て来ない登場人物が重要な役どころを担っています。(こちらは図書館で借りて読みました。)

今の版は、物語としてうまくまとまっています。一方、版を遡るほど物語としては未完成(「この間原稿なし」という一文が挟まれ、場面が急に変わる等)なのですが、これこそ賢治が伝えたかったことなのでは?という文章に出会うことができます。

 

 現在ではカットされている部分に「 紀元前二千二百年の頃にみんなが考えていた地理と歴史の本 」が登場します「紀元前二千二百年前のこと」ではなく、「その頃にみんなが考えていたこと」が書かれている本。

おまえは化学をならったろう。水は水素と酸素からできているということを知っている。(中略)けれども昔はそれを水銀と塩でできていると言ったり、水銀と硫黄でできていると言ったりいろいろ議論したのだ。

 

 

私が生まれてから過ごした三十数年の中でも、「みんなが考えていること」は変わっています。

例えば、食べ物の食べ方。私が小学生の頃は「三角食べ(ごはん、おかず、味噌汁を交互に食べる)」が良いと言われていましたが、今は「野菜から食べるのがよい」ということになっています。

鎌倉幕府が出来たのも、1192年(いいくにつくろう鎌倉幕府)で覚えたのに、最近では1185年とか所説あるらしい。

学校で先生から習ったことを正しいと思っていたら、それすらも実は違ったらしい。 

 

そんなことがたくさんありますよね。

「いい大学に入っていい会社に入るのが良い人生」と言われてきたけれど、必ずしもそうでもない。むしろ、夢を追って貫いた人が輝く時代になっています。「皆と一緒」ではなく、「皆と違う」ことが武器になると言われるようになりました。

住まいは「広い方が良い」から、「狭くいい」、ものは「多ければ多いほどいい」から「必要な分だけでいい」に。

(またかよって思われそうですが) 甲子園でも、「1年の違いは大きな違い」と3年生メンバーがほとんどだった時代と比べて、今年は1年生がバンバン活躍しています。「気合いと根性」だった練習から、メンタルトレーニングを取り入れる学校が増えました。あとほら、「監督がサインを出すのは当たり前」から「ノーサイン野球」が生まれたり。(昨日の記事

常葉大菊川のノーサイン野球を見習って、オフィスから定例会議と電話を無くそう

をあわせてお読みください。)

 

だから、「皆がしてるから○○すべき」という考えはなかなか危険です。この前に、「本当は~したいんだけど」がつくときは特に。

常識に従って自分の感情を押し殺してしまうのは、「不確かな常識」に自分の人生をゆだねてしまうこと

常識なんて数十年のスパンでどんどん変わっていくもの。20年、30年経って「常識外れの人生」を称賛されている人ってたくさんいますよね。(そういえば、日経新聞の「私の履歴書」コーナーでは、「(当時は)周囲から大反対されたが」とか「頭がおかしくなったと思われたが」とか「周囲にこのようなことをしている人は一人もいなかった」とかいう文章を割と目にしますね。)

 

だから、私たちは「○○すべき」という外野の声は軽やかにスルーして、心の声を大切にした方が良い。先を考えることも大切だけど、「今」「今」「今」を積み重ねていきたい。

「べき」を捨てて、強制されることを捨てた先で、私は何をしたいのか。

野球なら「先のベースへ進んで点を取る」という単純なルールだけど、人生にはそんなルールはありません。点という概念は時と場合によって変わるし、点を取った方がいいかどうかも分からない。ベースを逆回りしてもいいし、ベンチに戻ってひと眠りしたっていいわけです。そして、ヤジや応援は飛んでくるけどサインを出してくれる監督はいない。

 

ノーサイン野球ならぬ、 ノーサイン人生。これは相当な自由度であり、相当な難易度でもあると思う。何をしてもいいし、何もしなくてもいい。何をしても、何をしなくても回はどんどん進んでいって、あるとき突然終わる。しかもいつ終わるかは分からない。

 

もう、こんなの「たい」を集めるしかないじゃないですか。「やりたい」「なりたい」「ありたい」。

外野に行って芝生でお昼寝したいと思ったらてくてく歩いていって芝生でお昼寝するし、バックネットを登ってみたいと思ったら登るしかない。守備がうまくなりたいと思ったらコーチを呼んできてノックをお願いするし、ゲームをして楽しみたいと思ったら仲間を集めてゲームをしましょう。

 

 もう今週は野球ネタになるのは仕方ない。

書いてることはこの記事の結論と同じことのつもり。

 mikazukiya.hatenablog.com