20代の女性店長&マネージャーを応援するブログ

現役マネージャーによる、店長お悩み相談室。悩める新人店長さんはもちろん、マネージャーさんや若き管理職さんのヒントになりそうな記事をUPします。

店長が旅に出るべき3つの理由

 

f:id:mikazukiya:20180809124329p:plain

こんばんは、mikaccoです。

 

店長・マネージャーの皆さま、旅はお好きですか?

夏のセール時期も過ぎると、長期休暇を取られる方も多いと思います。

 

長期休暇の際は、ぜひ旅へ出ましょう。

友達や彼氏と休みが合わない?一人で行きましょう。店長なんて年がら年中人にまみれてお仕事してるんですから、休みの時くらい一人がちょうどいいと思います。(予定と気が合う人がいるなら仲良く一緒に出掛けましょう。)

 

今日は、長期休暇に旅に出るべき3つの理由について書きたいと思います。

 

①仕事脳をリセットするため

旅行先ですが、できれば携帯の電波がつながりにくい山奥とか島とか海外をお薦めします。そして出来れば2泊以上して、仕事のことはすっぱりと忘れましょう。日本の(都会の)常識が通じない海外とか超田舎(コンビニもないくらい)だとなお良し。そこまで出来ないという方も、物理的に「今から帰ろうと思っても絶対帰れない」くらい遠いところをお薦めします。

店長というのはとにかく「何かあると飛んでいく」人が多いです。(私もそうでした。)でも、それは本当に必要なことでしょうか?「店長が来てくれる」と思うと、スタッフは店長に頼ります。でも「店長は絶対に来てくれない」なら、スタッフはきっと隣の店の店長に頼ったりエリアマネージャーに頼ったりして結局何とかしてくれます。

新人店長の頃、会社の研修で1週間店を空けなければならない時がありました。めちゃくちゃ心配でしたが、帰ってきたら店は平穏無事に、何事もなかったかのように営業されていました。

店長に必要なのは、「すぐに駆けつける」ことではなく、「私がいないときは○○店長に頼ってね」と言い、○○店長には「何かあったらよろしく」と言える人間関係を築くことです。(○○店長が休暇のときには当然自分がフォローする。他店もフォローできるくらいの店長に自分がなる。)

 

下準備が必要なのでこの夏からすぐ!が難しい人は、冬の休暇で実践することを目標に仕事をしてみてはいかがでしょうか。

 

店長が仕事から離れる時間がないと、いろいろな弊害が出てきます。まず店長自身が疲弊します。そして視野が狭くなり店やスタッフの成長の可能性を狭めます。何よりスタッフが成長しません。

 

パソコンをつけっぱなしだといろんな更新プログラムが溜まりますよね?仕事も同じです。一度電源を落として再起動することで、見えてくるものが必ずあります。「なかなか育たない!」とやきもきしているスタッフが、店長の長期休暇を機に急成長する、なんていうのもよくある話です。(それまでの仕込みは当然必要ですが。)

 

②最高のサービスを体験するため

旅のうち少なくとも1泊は、「高級ホテル」で「最高のサービス」を受けてみましょう。エステを受けるも良し、雰囲気の良いバーでお酒を飲むも良し。ロビーにあるカフェでのんびりお茶を飲むのもオススメです。

サービス業に携わる人ほど、最高のサービスを体験するべきです。しかも若いうちに。「一番良いもの」をサービスの基準として体験すると、自分の中の判断軸を高いレベルで確立できます。販売しているアイテムやお客様数が異なるので、そのまま真似るわけにはいかないと思いますが、お客様への挨拶一つとっても、表情、姿勢、言葉遣い、所作、制服の着こなしなど、吸収できるポイントはたくさんあるはず。1泊することで、様々なポイントでの気づきを蓄積できます。

ちょっと意地が悪いかもしれませんが、「この人は一流のサービスマンだ!」という人に、自分が「お客様にされて困った質問」をぶつけてみるのもアリです。その人の受け答えがいいな、と思ったらそのままパクる(笑)。私は服の接客で困ったときは、休みの日にライバル店に行ってよくこれをやっていました。

 まあ、こんな小賢しいことを考えずとも、ただ体験するだけで自分の中に積もっていくものが必ずあります。最高のサービスを体験して、自分がどんなふうに感じるか(嬉しい、楽しい、すごい!、面倒くさい、ここまでしなくても…、え、この程度?など)それ自体が大きな学びです。

 

 ③自分を癒すため

 店長は、夜遅くまで仕事をしている方が多いと思います。22時閉店のお店だと、どんなに早く帰っても家に着くころには日付が変わっていますよね。

旅行の時くらいは早めに寝てみましょう。早寝は現代では最高の贅沢です。旅のスケジュールには余裕を持たせて、エステやマッサージも組み込んで、自分を思いっきり甘やかしてあげましょう。早起きなんてしなくていいんです。寝たいだけ寝てください。

 そしてきれいな景色を見たり、自然や歴史に触れたり、美味しいものを食べたり、思いっきりショッピングしたり。普段やりたいと思っていて出来ないことを思いっきりやりましょう。

普段張りつめている気もゆるゆるにして、「店長ではない自分」を楽しんでください。

 

 

最後に、私のオススメホテルをご紹介します。

●星野や軽井沢

星野リゾートの本拠地。温泉あり、エステあり、自由に楽しめるライブラリーあり、お散歩もできて部屋にはTV無しとおこもり要素満載です。自然に癒される!

「個人のサービス」というよりは「システムとしてのサービス」と「環境(ハード)」の作り方に学ぶところが多いと感じました。

 

●京都ブライトンホテル

京都御所の西側。繁華街からは少し外れた立地なのでのんびりできます。京都観光をがっつり、というよりホテルである程度ゆっくりしたい人向け。サービスが温かい。(素で優しいスタッフの方が多い印象。)そして朝食が美味しい!時期によってはロビーコンサートをやっているようです。

 

●椿山荘

東京のど真ん中でおこもり。ここはどうしても1泊しか出来ない東京近郊の方限定でおすすめ。移動時間かからずこもれる感があります。駅からはちょっと歩くので優雅にタクシーで行きましょう。お庭を散策したり、温泉に入ったり。スパやアフタヌーンティーでセレブ気分を味わいましょう。

 

●(ホテルじゃないけど)フィンランド

フィンランドは日本から最も近いヨーロッパ。そしてユーロがつかえて英語が結構通じます。夏は白夜でたぶん一晩中明るい。サウナは日本の銭湯っぽい。イケメンで優しい人だらけ(日本より治安いいんじゃないかと思う)。物価は高い。

建築家アルヴァ・アアルトの自宅や職場が見学できたり、マリメッコのアウトレットでお買い物が出来ます。フィンエアー直行便で行けばさらにテンション上がります(内装や小物がマリメッコだから)。

 

皆さまが良い休暇を送れますように!