20代の女性店長&マネージャーを応援するブログ

現役マネージャーによる、店長お悩み相談室。悩める新人店長さんはもちろん、マネージャーさんや若き管理職さんのヒントになりそうな記事をUPします。

店長に向いていないと落ち込んでいる人へ

こんばんは、mikaccoです。

 

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店長なら誰しも、「私、店長向いてないなぁ・・・」と落ち込む日があると思います。(マネージャーの方は「店長」を「マネージャー」に置き換えてください。)

 

私も何回も思ったことがあります。泣きたい気持ちで我慢して家に帰って、シャワー浴びながら大泣きしたり、どこか遠くに行こうと思って車で(そのときは車通勤だった)高速に乗ってひたすら西へ向かってみたり・・・(逃避行?)。

 

店長って、人と関わる仕事だから、しんどいんですよね。そして辛くても、「ちょっと1週間休みます」とは言えない。(しんどい店長ほど、休んだらスタッフに冷たい目で見られると思ってる。)悩む店長ほど、頑張って働いてしまう。

売上がいかなくても、在庫1ケタ多く発注しちゃっても、人間関係が上手くいっていれば、周りの人と相談しながら協力してもらいながら、問題解決できるんですけどね。

 

いちばんしんどいのは、「無力さ」を感じたときだと思うんです。店舗運営がうまくいかない、自分のしゃべっていることがスタッフに受け入れられていないなど。

あるあるパターンですと、ナンバーツーの立場の人と自分とで能力があまり変わらないとき。ナンバーツーのスタッフのほうが、自分よりスタッフに信頼されていて、いろんなことを相談されていると感じることもあるかもしれません。(年齢が近かったりすると特に。)

 

そんなあなたに言っておきます。

「店長」という立場にいるだけで、あなたは重荷を背負っています。「渦中にいるからこその苦しみ」が絶対にあるし、それはどんなに優秀でも周りの人には分からないものです。「その店の店長」はあなただけですから、あなたにしか分からない悩みがあって当然だし、周りのスタッフはどんなに優秀でもあなたとは違う立場で仕事をしているのだから、同じモノサシで測ることはできないんです。

(仮にあなたがナンバーツーの立場にいたら、きっと今ナンバーツーをやっているその人よりも、うまく仕事をするはずです。だって、あなたはすでに店長に任命される能力があって、その人にはないんですから。店長から社員に降格した人の働きぶりを何人か見たことありますが、それはもう皆さんソツなく仕事して、あっという間に店長に復帰してましたよ(笑))

そして、店長よりもナンバーツーのほうがスタッフに相談されやすいのは当たり前です。自分に置き換えて、営業部長とエリアマネージャー、どちらが相談しやすいですか?店長でなくてナンバーツーに相談がいっているとしたら、それは組織として正しい状態です。

 

これらを踏まえたうえで、あなたがやるべきことは2つだけです。

ひとつめは、ナンバーツーのスタッフと徹底的にコミュニケーションを取ること。

ここでも書きましたが、ナンバーツーとコミュニケーションを取らないオプションは使えません。店が分裂します。

mikazukiya.hatenablog.com

このときのポイントは、「さらけ出すこと」だと思います。自分に苦手な業務があるなら、フォローしてもらう。スタッフが困ってることがあるなら意見を吸い上げてもらって、架け橋になってもらう。「こういうことをやってほしい」ということをはっきりとお願いする。

ただ甘えるのではなく、自分が店長として、この店を良くしたいと思っていること、そのために今足りないこと、力を貸してほしいこと、を自分の言葉で話す。

いきなり話すのが怖ければ、上司で練習してみる(笑)。「○○さん(ナンバーツーの人)にこういう話をしようと思っているのですが、どう思いますか?アドバイスもらえませんか?」と話してみる。感情的になるのは良くないので、落ち着いて、客観視をして、「事実」と「考察」と「感情」を分けて伝えるようにするとよいですよ。まず上司で練習。

(たまに誤解してる人がいるんですけど、上司には失敗してもいいんですよ。上司は部下の失敗をフォローして、育てる責任があるんですから。)

 

 そしてふたつめは、自分の能力を高めること。これは、やみくもにやってはだめです。会社に「業務評価」があるならば、そこで点数が低い分野のマニュアルや市販本をしっかり読んで知識をつける。セミナーとかあるなら行ってみる。で、知識として入れたことは即実践してみる。今店舗で困っていることを解決するための勉強を、休みの日を使ってでもやってみる。

店長の仕事の良いところは、基本のスパンが「1日単位」「週単位」「月単位」であること。1日単位の仕事(例えばピークタイムに合わせた人員配置、とか)は、1か月20回として、1年で240回できます1週間に1回やる仕事(例えば1週間のシフトを作るとか、週末に向けて在庫を発注するとか)は、1年間で52回も実践できる。月単位の仕事でも12回もできます。(※長期休暇があるから実際はもうちょい少ないですね。

 

ちゃんとやろうと思って、上手くいかなかったことは振り返ったり他の店長に相談してみたりいろいろ試してみたりして、これだけの回数やって成長しない人って・・・いないと思いませんか?(成長できないとしたら、回数=経験の問題ではなくて、考え方を理解していないだけ、我流でやっているだけです。)

ましてや店長の仕事って、やることは多いんですけど一つ一つの仕事はそこまで難しくないんですよ。(しいていえば、「たくさんの仕事」に優先順位をつけて破たんさせないように実施することが一番難しいかもしれない。)

 

最後におまけで、店長に向いていないと落ち込んでいる人に贈る言葉

向いていないと思っても、1年はやってみよう。本当に「向いていない仕事」なら、向いてないからこそ学びは多いはず。お給料をもらって人生勉強が出来ると思って、いろんな実験をしてみよう。失敗でもいいからいろんな経験を積んでみよう。今しかできない経験。10年後にはできない経験。

 

店長でも弱みを見せていい。完璧な店長より、助けてあげたくなる店長になればいい。そのほうがスタッフは成長する。

店長だって間違うことはある。大切なのは間違いを認められるかどうか。ごまかしたりうやむやにせず、「間違ってた。申し訳ない。」と潔く言おう。

 

あなたが今悩んでいることを、1年後のあなたはすっかり忘れている。今、夜も眠れないくらい悩んでいることも、1年後のあなたにとっては「取るに足らないこと」になっているから安心して。

 

人に頼っていい。でも人に頼れないときは、自分で自分を甘やかそう。時には思い切って休もう。休んでもなんとかなる。限界を越える前に休もう。「体調不良」は休むための立派な理由。自分がいなくても会社は回る。会社のために自分を犠牲にする必要なんてない。自分を大事にして。

 

それでもどうしても辞めようと決めたら、覚悟して。もう元には戻れない。それでも辞めていいと思えるなら、すぐに上司に言おう。お店には店長が必要。あなたでないなら別の人を探す必要があるから。そのポジション、別の人にあげちゃっていいんだね?人がどう思うかより、自分がどうしたいか。少しでもやってみたい気持ちがあるなら、でチャレンジしてみたら?本当に本当にやりたくないこと、辛いことなら、なるべくはやく離れよう。

 

Sweetの付録並みにボリュームのあるおまけになってしまった。

 

なお、日常的に月間220時間働いてる人は、本格的に勤務環境を見直した方が良いです。新店など一時的な繁忙期は仕方ないかもしれませんが、1年以上続いているとか、会社の人の平均時間がこれくらい、という場合、とても心配です。世の中にはそんなに働いてない人、いっぱいいますから。(小田急線の18時台の下りなんて超満員ですからね!)

今いるお店のこととか、お給料のこととか、不安かもしれませんが、一度外の世界を見てみた方が良いかもしれません、とお伝えしておきます。

 

今日の話をまとめると、「ガンガンいこうぜ!でも、いのちをだいじに」ってことですね。時には西に逃亡したっていーんだよ!(どこまで行ったか知りたい人はコメントください。)

 

 

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