マニュアルは何のため?
こんばんは、mikaccoです。
G.W.商戦の立て直しは順調でしょうか?明日は休みという方も多いでしょうから、まだお仕事中の店長もたくさんいらっしゃることと思います。お疲れ様です。
さて今日は、マニュアルの話。
個人経営のお店だと分かりませんが、企業に属する店舗の場合、たいてい「マニュアル」がありますよね。
「店長、マニュアルって必要ですか?」と聞かれたら、なんと答えますか?
店長のあなたはマニュアルをどのくらい見て、使っていますか?
そもそも、マニュアルって何でしょう?
私なりの答えです。
マニュアルには、その仕事をやるために一番簡単で、一番確実に効果の出る方法が書いてあります。(もしそうでない場合、マニュアルの意味がありません。)
過去の先輩たちが試行錯誤しながら仕事を行ううえで、いちばん良いと判断した内容をマニュアルに記しています。(だからマニュアルは現状に則して更新されることがあります。)
だから、あなたが新しい仕事を覚えるときや、普段やっている仕事がうまくいかなくて悩んでいるときは、まずはマニュアルの通りにやってみてください。
これは、ビジネスパーソンにも同じことが言えます。何をマニュアルとするかは業界や職種によって異なりますが、その業界で「常識」とされている知識をまず身に付ける。これをベースにすることで、ミスが減る、非効率(遠回り)が減る効果が期待できます。
それから、覚えておくと便利なフレームワークもあります。販売計画を立てるなら、古典的ですが「マーケティングの4P」や「製品ライフサイクル」や「パレートの法則」、売場のレイアウトを考えるなら、「AIDMA」、自分の仕事の組み立てなら「PDS(PDCA)」、目標を立てるなら「5W1H」、「SMART」など。
これもひとつのマニュアルです。
※手っ取り早くフレームワークを知りたい方にはこちらオススメ。
なぜフレームワークが便利かというと、「MECE」で物事を考えられるから。
※MECEが分からない店長は前にもおすすめしましたが、これを次の休日に読みましょう。マジで。
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
- 作者: 照屋華子,岡田恵子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 37人 クリック: 962回
- この商品を含むブログ (240件) を見る
もちろん、マニュアルは万能ではありません。いってみればただの「便利な道具」です。個人の資質や、マニュアルを超える判断が必要な場面はたくさんあると思います。それでも、まったくの新人さんがいきなりぽんとお客様の前に出るよりは、まったくの新人店長がいきなり店舗運営するよりは、マニュアルで「一番簡単に効果が出る方法」を学んでからのほうが良い結果が出やすいです。本人が、仕事の道筋が分かって仕事をするので、不安が少なくなるからです。
まとめ。
「マニュアルなんかいらねーよ」と粋がっている人は、まずはマニュアルを読んでみましょう。(会社にマニュアルがない人は、自分が属している業界や職種で「常識」とされていることを学んでみましょう。)
本当に仕事が出来るひとはマニュアル=(その業界や会社の)基礎を身に付けたうえでマニュアルを超えていっています。(マニュアルを変えたり、会社のルールを変えたり)
・・・これ、20代の方向けだからこそ言えることなんです。そして、企業で働き続ける人はもちろんですが、出来ればフリーランスを目指す人ほど基礎を身に付けてほしい。
私は今仕事でフリーランスの方とお客様をマッチングする仕事をしていますが、企業で勤務経験がない方ほど、「企業人」のお客様とトラブルを起こしがち。「企業人」の常識を理解していないから起こることです。
基礎を身に付けるなら、早い方がいい。歳をとればとるほど「我流」にはまってしまう人が多いです。まずは社会人としてのベースを作ることに取り組んでみてください。それが、30過ぎたらあなたの「決して減らない貯金」になりますよ。