新人さんが「どうしたらいいか分からないときにどうすればいいか」7つのポイント
こんばんは、みか月屋です。
新年度ですね。
新人研修が終わって、ちらほら新人さんが配属される季節なのでしょうか。
今日は、新人さんならでは、
「どうしたらいいか分からないときにどうするか」
新人店長さんも「新人」という意味では新人ですので、
何かしら参考になれば。
1.分かっていないことを自覚する
新人さんというのは、分かっていないものです。当たり前です。周りの人もそんなことは分かっています。周りの人が最も怖いことは何か。
「分かっていないのを自覚せずに行動する」こと。
新人さんのミスで困るのは、「本人が無自覚でどえらいことをやらかす」ということです。
業務の一つ一つの意味・目的が分からないならば、自分で判断してはいけません。上司や先輩にひとつひとつ確認しましょう。お客様や取引先の人から頼まれたことを気軽にやってみたら、社内のコンプライアンス違反だった…ということのないように。
2.1人1人とコミュニケーションをとる
新人さんは、基本的に「分かっている人」の中にぽーんと放りこまれます。「周りはみんな分かってる人」「自分だけ分からない人」のときは、一人ひとりとコミュニケーションをとることです。
周囲の人を知っていけば、自分にとってのコンフォートゾーンが増えるので、平常心で力を発揮しやすくなります。
また、仲良くなれば自分で気づかない短所について忠告をしてもらえるチャンスも増えるでしょう。
そのとき気を付けることは、「話しやすい人とばかり話す」のはダメです。
「話しかけるのに気が引ける」という人こそ、あなたの足りないところを学べる可能性のある人かもしれません。
思い切ってランチに誘ってみたり、分からないことを質問してみると、実はものすごく頼りになる人と気づくかもしれません。
3.目の前の人の役に立てることを探して行動する
「何も出来ていないのにお給料もらっていいのかな・・・」と落ち込むあなた、見込みがあります(笑)。
新人なんて給料分の仕事が出来なくて当然です。これは私の持論ですが、1年以内に給料分の仕事が出来るようになり、3年以内に新人を一人前に育てられるようになれば良いのです。新人はまず成長して一人前になることが仕事。給料分を会社に返すのはその後で良いのです。
(さらにいうと、新人さんの存在意義とは、「トレーナーにトレーナーの仕事を覚えさせる」ことです。人は、どんなときに最も成長するか?実は、「人に教えるとき」が一番成長するのです。だから、「教えられる人」の存在は会社にとってはとても大事なのです。つまり、トレーナーを育てようとしない店長は2重の意味でスタッフの成長を阻害していることになります。)
それでも気が引けるという見込みのあるあなたは、「目の前の人の役に立てることを探して行動する」ことを心がけてみてください。これは自発的に動くも良し、頼まれた仕事をカンペキにこなすも良し。前のめりで仕事をする姿勢は、それだけで周囲の人にポジティブな影響を与えるでしょう。(逆にしらけるような組織ならば、早々に見切りをつけたほうがよいでしょう。)
4.インプット→アウトプットの循環を出来るだけスピーディに
新人さんは日々勉強ですね。学校の勉強と違うのは、「アウトプットするための勉強」だということです。「インプットしたことを、1週間以内にアウトプットする」ことを心がけましょう。
新人店長なら、「新人店長研修」などがあると思います。(なかったら自分で本買って勉強しましょう!その手の本は書店に山のように並んでいますので。)「来月から」「来週から」ではなくて、「今週の商売から実践する」と決めることです。
自己啓発で、英語を勉強したり、損益を勉強したり、コミュニケーションを勉強したり、このブログを読んでくださっている方なら何かしらのインプットをしていらっしゃるのではないかと思います。それを、次の日からバンバンアウトプットするのです。
もはや、趣味のことでもなんでもよいのです。私はスポーツ観戦が趣味なのですが、応援するチームが勝った日には、そのことをネタにして朝礼を行っていました。(そのネタでしゃべったことは、このブログにもいくつかUPしています。)
インプット→アウトプットのスピードを速くするメリットは、「記憶に定着して自分の身になりやすい」ことと、周囲から「あいつ、結構勉強してるな」と一目置いてもらえるようになる(かもしれない)ところです。そして、失敗もするでしょうがTryの数を増やすことで学びが増え、成功する確率が上がります。
5.出来ないことを気にしない
新人が出来ないのは当たり前。そう思えない場合、行動することがどんどん怖くなっていきます。
たとえ話をしましょう。
Aさんが、真っ白な世界に一人立っています。Aさんは今からゴールに向かって歩いていかなければなりません。
Aさんがゴールにたどり着けるのは、次のうちどちらだと思いますか?
一つは、あなたが正しい方向に進んだ場合に「ピッ」と笛の音がなる世界(正しいときに合図を出す)。
もう一つは、あなたが間違った方向に進んだ場合に「ピッ」と笛の音がなる世界(間違ったときに合図を出す)。
・・・・・答えは、前者です。
正しい時に合図されるということは、笛の音がなるまでとにかく動きまくればよいわけです。
間違った場合に笛が鳴る場合、初めは前者とあまり変わらない(逆なだけ)と感じるかもしれませんが、だんだん辛くなって、途中で歩けなくなってしまいます。
これは本当は上司の立場の方に言いたいことですが、「あなたの今の行動は正しいよ」という合図を出してあげると、人はどんどん成長します。なぜなら、判断基準が身につくため、そして嬉しくてモチベーションが上がるためです。新人の頃上司に褒められたことは、後々その人の強みになっていく気がします。新人の頃、「たたむの上手だね」と褒められた新人は売場づくりの鬼に、「●●さんのつくったディスプレイ、センスいいね」と褒められた新人はVMDの巨匠に、「教え方うまいね」と言われた新人は研修のプロフェッショナルになるかもしれない。
新人の立場の方に言うなら、「褒められたこと」はどんどんためていき、自信につなげましょう。そして「叱られたこと」は糧にして、次変えればいいんだと気持ちを切り替えましょう。歩くのをやめてしまうことが、一番もったいないことです。(そして歩きたくなくなる組織ならばさっさと以下略)
6.長い目線で考える
「今悩んでいることは1年後には覚えていない」。
これは事実です。10年以上店長やってきた私が言うのだから間違いないです。
つまり、「今自分が夜も眠れないほど悩んでいる」ことが、1年後には「取るに足らないこと」になる。それくらい成長できるということです。
自分はどうせ成長できるのだから、今悩んでいることをどうやって解決してやろうか、とわくわくしながら取り組んだらよいのです。壁にごんごんぶち当たって、自分では取返しのできないミスをしてしまったとしても、そのときは上司が何とかしてくれることでしょう。その一部始終を経験したならば、次の同じことが起きたときは必ず対処できることが増えています。
経験が人を成長させます。だったら、悩めば悩むほど、壁にぶつかればぶつかるほど成長できるということです。悩みを悩みと感じない、壁を壁と感じない人の成長は「そこ」止まりです。
7.ひとつ上の役職の人の目線で考える
だいたい上司というものは、部下がもがいているのをにやにやしながら眺めているものです。あなたがどんなに仕事が出来なくても、それで仕事が立ち行かなくなる上司などいません。(「お前のせいで××」、という上司、それは仕事ができないダメ上司です。普通の上司は、部下の能力を見極めて、部下が失敗したときにフォロー出来る範囲でしか仕事を任せたりしません。)
上司がフォローできる範囲でしか仕事を任せていないのだから、あなたはできる限りで全力で仕事をすればよいのです。(なお、健康を害して、とか大事なプライベートを犠牲にして、というのは「出来る限り」を超えていますのでご注意を。)
また、「なにをもってゴールとするか」は上司の目線、上司の判断基準で考えられるようになりましょう。業務のゴール、目的、そのための手段としての業務、という枠組みを理解し、「同じ言葉」で議論が出来るようになりましょう。
そうすれば、上司はあなたを「仕事が出来るやつ」と認識してくれることになり、あなたが得られるチャンスも増えていくことでしょう。
いかがだったでしょうか。
新人店長なあなたのお役に立てれば幸いです。
どんなベテランも、初めは新人でした。
新人のときの気持ちを忘れずにいれば、あなたはきっと優秀なトレーナー、優秀な上司、優秀な店長に成長していけることでしょう。
ファイト~☆