劣等感は成長のチャンス
こんばんは、mikaccoです。
春は異動の季節ですね!新たに店長になった方、おめでとうございます。
今日はそんな新人店長さんに贈る言葉です。
「私なんかが店長をやっていて、いいのかな」
新人店長ならだれもが一度くらいは思うことでしょう。
(中には自信満々の店長もいるかもしらんが)
店長の心がまえはこのブログの他の記事を読んでもらうとして、それとは別に、心に芽生えた「劣等感」とどう付き合うか、について私が思っていることを書きたいと思います。
「やべー私全然できてないわー」というときとか、それによってスタッフに迷惑をかけたりとか(急な残業をさせてしまったり)、そんなときに生まれる、自分自身に対するマイナスの感情。「私なんかが」と自分を卑下する心の声。
先にお伝えしておきたいのが「自分でやばいと気づける人はやばくない」ということ。自分で気づいて、自分で改善するチャンスがあるということなので、気付けている人は大丈夫。ここから自分の行動を変えて、成長して行けば良いだけです!
では参りましょう。
劣等感を無くすには、店長の仕事が出来るようになるしかありません。
店長の仕事とは何か。
それは、「計画を立てる」ことです。
いつ、だれが、なにを、なんのために、どうやって、どのくらい、する。
それを、週単位で考えます。(稼働計画とか、ワークスケジュールとか言います)
1日の売上目標を達成するために何人時必要か分からない店長は、毎日のワークスケジュールと現場の把握、そして振り返り(つまりPDSサイクル)をまずはがんばりましょう。
まずは前年を元にとりあえず計画を立ててみる。そして現場を見て、人が足りているかどうかを判断する。(もう一人いればまだ売上伸ばせた、とか、手隙があったからバックヤードの整理を進めてもらうべきだった、とか)10万円売るのに何人時、100万円売るのに何人時必要かが分かるようになりましょう。
稼働計画を立てるためには、何を、何枚売るかという売上の計画も必要です。自分で販促を考えるか、本社が立てた計画を読み込むとかして、今月は何で商売するのかな~というストーリーを描きます。
総称して「販売計画」と言いますが、店長の仕事の半分はこの計画に使っても良いくらいです。
これを、第3週とかに立て始めるわけです。
昨年の月間売上は・・・客数客単価は・・・月間のTOP60は・・・在庫はどんだけ仕入れて・・・人件費はどれくらい使ってて・・・とか去年とか「先月」の(計画立ててるときは「当月」だけど)情報取集をやって、今月(「来月」)はどうしようかな~と考える。
売上のピークが何週にくるか、これは暦(祝祭日、GWや盆正月)や気温を考えれば分かりやすいです。(たとえば3月なら後半春休みで気温も上がるから、最終週か、祝日があるから祝日含む週かな、とか)
「ルミネセール10%OFF」のように、ディベロッパーが割引率をUPしてピークを作り出す場合もありますね。(言うまでもないことですが、あなたの店がルミネに入っている場合、「10%OFF」の期間をピークとして計画することになります)
売上のピークが分かったら、在庫(とか資材)のピークはそのちょっと前にきて、人のピークは売上にぴったり合わせるのが理想、ということになります。
あとは根回しと段取りです。
在庫は店長の力で発注などを頑張れば何とかなりますが(というか店長にしかなんとかできませんが)、人を集めるにはスタッフの協力が必要です。事前の根回し大事です。
スタッフがプライベートの計画を立て始める前に、「この週は人が必要だから!」ということをアピールしておかなければなりません。
いけてない店長の場合、必死で「明日出れない?」「今から来れない?」みたいな会話をしています。
できる店長は、「来月は、第3週の3連休が売上のピークです。ここは出勤協力をお願いします!」と事前にお願いしておく。
これは自慢!なのですが、大きなイベントのときに、スタッフ30名規模のお店で「全員出勤」してもらったことがあります。
いろんな事情の方がいたので、当然ながら「全員がフル出勤」は無理でしたが、子育て中の方が、「朝から夕方まで働いて、子どもに夜ご飯食べさせたら戻ってきます」と言って本当に夜戻ってきてくれたことがあります。
分かります?イベントの後の夜出勤がどれほど貴重であるか……。その方は分かってくれていたんですね~。
まあ、家が近かったとかラッキーな事情もありますが、本当に有り難かったです。
あと、在庫。
バックヤードがぱっつぱつになると、スタッフが大変ですね。
でも、店長が在庫のピークを把握してちゃんとコントロールしていると、
「今日はぱっつぱつで正解」「ここからだんだん減っていって、最終日に正常化する」
みたいなことをスタッフに言えるようになるわけです。
「これが金に変わるんだぞ!」ということが分かってもらえればよいのです。
あと、ほしい在庫がちゃんと仕入れてあると、「店長さすが~!」となる!
資材も一緒ですよ。イベント前日にショッパーがすっかすかだったらマズイ。
店長は、そうやって1か月の間に起こるであろうことをできるだけ全部予測して、そのための準備をしていくのです。
先読みして、前始末する。
店長として情報をインプットして、先を見ることを意識すれば、おのずとスタッフとは目線が変わってきます。目線が変われば、発言も行動も、スタッフへの要求も変わる。
そのうち、来月の計画を立てたら、まだ始まってもいないのに1か月過ぎちゃった
気になりますよ。そうなったら、勝ったも同然じゃないですか?
来月起きることがだいたい把握できてしまったら、最高の結果が出せるよう準備するだけじゃないですか?
(慣れてきたら、そこに育成計画とか、単品のアイテムごとの販売計画も絡めるのですよ。そのアイテムの売場は来月拡大するのか縮小するのか、とか。そうすると、四半期、半期の目線が身に付きます。)
そうやって人はだんだんと店長らしくなっていくのです。
全然劣等感と付き合う話じゃなかった。
劣等感と付き合う暇があったら店長の目線を身に付けよう、という
話でした。